とある国家の風景8〜植物育成〜 グリアス(♂)熱血バカ。ボケ倒し リヴラ(♂)クール系。やる気なし男 サウファ(♂)さわやか系。 グリアス:お、なんだ、リヴラ、ピーマンいらねーのか? リヴラ:ん、ああ、やるよ。 グリアス:おっ、いっただき〜。 サウファ:好き嫌いしちゃダメだよ〜。 リヴラ:いいじゃねーか、昔っからピーマンだけは苦手なんだよ。 グリアス:そんなんじゃいい体できねーぞー。 リヴラ:ピーマン食わないだけで剣の腕が落ちるとは思わねーし。 サウファ:でも、せっかく調理して出されたんだから食べようよ。 グリアス:そうだぜ〜、料理長の愛のこもった手料理はちゃんと食えよー。 リヴラ:人が何食おうがいいじゃねーか。 グリアス:いかん、いかんぞ!      よし、リヴラ、ピーマンを克服しろ! リヴラ:はあ? サウファ:そうだね、ピーマンも美味しい食材だよ。 グリアス:おっし、そのためにまずはピーマン作るか! リヴラ:え? サウファ:え? グリアス:ピーマンって、この実を植えたらできるんだよな。 サウファ:いや、ここまで調理されたものじゃ芽はでないよ。 リヴラ:お前らバカか、こりゃ種じゃねーだろが……。 グリアス:ピーマンって種あんのか? リヴラ:当たり前だろ、見たことないのか? グリアス:へぇ〜、じゃあちょっくら厨房で種もらってくるぜ!      お前らは中庭で待ってろよな! リヴラ:あ、おいっ……て、行っちまったよ。 サウファ:本気で中庭でピーマン育てる気なのかな。 グリアス:おー、待たせたなー。 サウファ:あっ、おかえり〜……ってこれ……。 グリアス:おう、ピーマンの種わけてもらってきたぜ。 リヴラ:すげぇ量の種だな……。     まあ、城じゅうの飯で使ったピーマンの種だからこれくらいにもなるか……。 サウファ:でも、全部もらってくることはないよ……ねえ……。 グリアス:大は小を兼ねるっていうだろ、いいってことよ。 リヴラ:そういう問題じゃねぇと思うが……。 グリアス:おし、さっそく種まきするか。 サウファ:って、グリアスさん、それ穴深すぎだよ。 グリアス:そうか? こんだけ種あるんだぜ? リヴラ:お前、穴掘って全部そこに埋めようと思ってたのか? グリアス:ん? なにか問題あるか? リヴラ:はあ……まあいいや、好きにすりゃあいいよ。 グリアス:おう! 後は土をかけて、っと。 サウファ:……何してるの? グリアス:芽が出るのを待ってるんだ。 リヴラ:いや、お前、そんなにすぐに芽は出ねーよ。 グリアス:あ、そうか、水かけなきゃな! サウファ:そういう問題でもないんだけどね……。 リヴラ:あー……もう好きにやらせとけ……。 サウファ:そうだね。 でも、こんな芝生に穴掘っちゃって。      庭師さんに怒られても仕方ないかもね。 グリアス:よーっし、水もってきたぞー! リヴラ:うわっ、お前! サウファ:勢いよく水かけすぎだよっ。 グリアス:水たくさんかけた方が早く元気に育つだろ〜。 リヴラ:とにかくおおざっぱだな、お前……。 グリアス:おっし、さて〜……なかなか芽が出ないな。 サウファ:普通、植物って4,5日しないと芽は出ないよ。 グリアス:えー? そうなのか? サウファ:ましてやピーマンなんか収穫できるまで数ヶ月かかると思うよ。 グリアス:マジか! ピーマン作るのも大変なんだな。 サウファ:そうだよ、こんな適当じゃ育たないよ。 グリアス:まあ、そういうわけだ。      作るの大変なんだから、食い残すなよな! リヴラ:……結局、矛先は俺かよ……。