とある国家の風景1 〜兵士〜 リム(♀) 新人系、なんか熱い子 システィア(♀)高飛車、ネジが一本抜けてる システィア:あら? あなた見ない顔ですわね。 リム:あっ、こんにちは! システィア:ふふ、こんにちは。 リム:私、つい先日兵士に雇用してもらいましたリムといいます! システィア:あら、兵士? 今どき珍しいですわねぇ。 リム:そう……なんですか? システィア:ええ、こんな戦争もない時期に給料の安い兵士に志願する人はいませんわ。       ましてや女性の方、なぜ志願なさったんですの? リム:はいっ! 私、兵士に憧れてまして!    兵士王に私はなる! って感じです! システィア:兵士? 将軍などには興味はありませんの? リム:え? 将軍? システィア:ええ、出世なさればいずれ将軍になることもあるかもしれませんわ。       何か兵士にこだわりがあって? リム:え?え? その……戦いでこう剣でカキーンって……。 システィア:猛将(もうしょう)であれば、最前線で剣を振るう将軍もおりますのよ。       後ろで指図ばかりするチキンな将軍もいらっしゃいますけどね。 リム:えっと、えっと……。 兵士より将軍の方が、その、カッコイイですか? システィア:おほほ、おかしなことを言う子だこと。       将軍の方が数倍、いや、数千倍もカッコイイに決まっていますわ。       数万の軍隊に将軍は十数人しかいないのですからね。 リム:ええー!? じゃあ私、将軍になりたいです!    どうやったら将軍になれますか!? システィア:まあ……あなたの頑張り次第じゃないかしら。 リム:よーしっ、頑張ります! システィア:うふふ、可愛い子。 リム:でも・・・どう頑張ればいいんですか? システィア:そうねぇ……戦(いくさ)で功績をあげるのとかよろしいんじゃなくて? リム:おおー! 頑張ります! 次の戦はいつですか!? システィア:さっき言いましたわよ、今は戦争もありませんから、戦はありませんわね。 リム:……しょぼーん……。 システィア:まあ、来るべき戦に向けて精進なさってくださいな。 リム:あっ、ありがとうございます! ところで、あなたは? システィア:私(わたくし)? 私は将軍ですわ。 リム:え? システィア:私、第四神官部隊将軍のシスティアと申しますわ。 リム:えー!? ほ、本当ですかっ!? マジっすか!    あっ、握手してください! システィア:おほほほほ、構わなくってよ。 リム:サインももらっていいですか! システィア:おほほほほ、よろしくってよ、はい、さらさらさら〜。 リム:ありがとうございます!    いつかシスティアさんと肩を並べて戦えるように頑張ります! システィア:ふふふ、よろしくってよ、頑張りなさいね。 リム:よーし、将軍王に私はなるっ! システィア:夢は大きく、ですわねぇ、おほほほほ。