とある教室の風景12〜雨〜 ■ 真島 16歳♂高校二年 一見、普通の高校生だが、じつはロリコンのちょっと危ないやつ。 自分のことをロリコンと公言し、小学生への愛ははかりしれない。 ■ りさ 16歳♀高校二年生 大人しい系、インテリメガネ。典型的なツッコミ役。 たまに勢いでキャラが崩れたり、盲目的になったりする。 真島「雨だな……」 りさ「雨ねぇ」 真島「おかげで昼からの体育の授業が自習になるなんてな〜。    体育館って空いてないのか?」     りさ「他のクラスが使ってるらしいわよ」 真島「どうせこの後も授業ないんだから、もう帰らせてくれねーかな〜」 りさ「先生の都合もあるんでしょ〜」 真島「小学校とか、急に午前中だけの授業の時ってなかったか?」 りさ「そういえばあった気もするわね。    でも、高校じゃ教科別の先生だし、担任の先生も違うしね。    小学校だと、担任の先生が勝手に決めてもよかったんじゃない?」 真島「勝手に? そりゃおいしいな……。    俺、小学校の先生になろうかな」     りさ「やめときなさいよ。    仮に私に子供ができたら、あなたには絶対担任になってもらいたくないわ」     真島「俺が担任になったら雨が降ったら午後の授業はなしだ。    生徒も俺もウハウハだぜ」     りさ「そんなことばっかりやってたら、あっさりクビでしょうね」 真島「そうか?」 りさ「そういうもんよ。    小学校教師の道はあきらめなさい」 真島「はぁ〜……じゃあ、雨の中で傘もささないで帰ってる小学生いねぇかな〜」 りさ「はぁ? 今度は何言ってんの?」 真島「だから、この雨の中を傘忘れちゃってビショ濡れになりながら帰ってる小学生いねーかな、って。    あ、もちろん小学四年生までの女の子な」     りさ「なんでそんなに限定的なのよ……」 真島「やっぱり小学生でも五年生にもなるとロリ要素がなくなってくるからな」 りさ「別にそんな回答は期待してなかったんだけどね……」 真島「うちの学校の校庭を帰り道にしてる小学生いねーかな〜」 りさ「何探しまわってるのよ。    訴えるわよ」     真島「何で訴えられなきゃいけねーんだよ」 りさ「あなたがそんな目で小学生を見てるとすごい危険な香りがするからよ」 真島「何で危険な香りがするんだよ〜」 りさ「そりゃ……ビショビショに塗れた女の子を見るとか……ねぇ」 真島「バカ、俺はその子に傘を貸してやりに行くんだよ」 りさ「はぁ?」 真島「最近は風邪も流行ってるだろ。    雨に濡れながら帰って風邪ひいたらかわいそうじゃん」     りさ「そ、そうね。    意外とまともなこと考えてたのね」     真島「まあ、小学四年生までの女の子に限るけどな」 りさ「結局そこに戻るんだ……。    それで……傘を貸してあげるだけ?」 真島「当たり前じゃねーか。    このご時世、変に喋ったりしてたら通報されちまうじゃねーか」 りさ「そ、その辺りは分かってはいるのね……」 真島「小学生にありがとう、って言ってもらえれば俺は満足だよ」 りさ「なんか立派なことを言ってるんだろうけど……。    あなたが言うと素直に褒めてあげられないわ……」     真島「ちゃんと小学生用に小さい傘も用意してるからな」 りさ「なんか……ツッコむにツッコめないだけたち悪いわね……」