とある教室の風景4〜雨の日〜 ■ はつね 17歳 ♀ 姉御系、たまみの先輩。大人の余裕のある美術部。 人をからかったりするのが好きなちょっとS子さん。 ■ りさ 15歳 ♀ ロリ系、絵に描いたようなロリ。元気一杯のソフトボール部。 天然系でちょっとおつむが足りない。 はつね「こらー、たまみ、廊下走っちゃだめでしょ」 たまみ「あっ、はつね先輩〜」 はつね「まったく……あんたはいつも元気いいわね」 たまみ「えへへ、元気だけが私のとりえなんですっ」 はつね「そーね、たまみから元気をとったら……何が残るのかしら」 たまみ「なーんにも残りませーん、わーい」 はつね「あー、こら、もう、走り回らないの」 たまみ「だって、今日も雨なんだもん、外で部活できなくてつまんないです」 はつね「そうね、このところ毎日雨ばかりよね。     あ、たまみって、陸上部だったっけ?」 たまみ「違いますよぉ、ソフトボール部ですっ!」 はつね「あぁ、ソフトボール部ね。     ポジションはどこなの?」 たまみ「ベンチですっ!」 はつね「……あぁ、そ、そう」 たまみ「はつね先輩は何か部活やってないんですか?」 はつね「あたし? あたしは美術部よ」 たまみ「うわー、素敵〜〜♪     今度たまみのことも描いてくださいねっ」 はつね「ふふ、いいわよ」 たまみ「どんなポーズでもとってみせますよぉ!」 はつね「あら、そう?     じゃあ……ヌードデッサンのモデルでもやってもらおうかしら」      たまみ「いいですよ〜、今からここでやります〜?」 はつね「え? ああっ、じょ、冗談よっ。     ボタンに指かけないのっ!」 たまみ「はつね先輩のことだから、かわいく描いてくれるんだろうな〜、楽しみ〜♪     どんなポーズにしようかなあ。     私はソフトボールだから……盗塁の瞬間っ!」 はつね「もうっ、たまみー、走り回っちゃダメよー。     というか、盗塁の瞬間なんて描けるわけないじゃない。     ……って、たまみ、何やってるの? たまみ「せ、先輩が描きやすいように、と、盗塁の瞬間で、固まって……ます!」 はつね「ふふふ……じゃあ、そのまま待っててね、デッサンの道具とってくるわ」 たまみ「はっ、はいっ!     あ、は、早くしてくださいね〜!」